住宅本2015秋
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133 空 間を隅々まで無駄なく生かし、 5人家族が快適に過ごす長期優良住宅  仕事が林業関係というNさんは、以前から「建 てるなら県産材で」と考えていらしたそう。地 元育ちの木は、材木としても鹿児島の気候風土 に適していることと、地元の林業振興への願い も込めてのことです。  玄関を入ると、木の家ならではの穏やかな空 気が漂っています。リビングからキッチンの床全 体に敷き詰められた杉は、年輪を浮き上がらせ た「浮づくり加工」。自然の凹凸が足裏から優 しく伝わってきます。風の流れの良い木の家は、 「夏はクーラーもほとんど使わずに過ごせたた め、光熱費もかなりの節約になっています」と奥 様もにっこり。子どもたちも心地よい木の香り に包まれ、以前にも増して元気の様子。  匠の家づくりには仕事柄交流があり、以前 から関心を寄せていました。「施工中の住宅を 何軒か見せていただき、やっぱり匠さんに、と 思いました」。結婚前、同じく林業関係の仕事 に就いていらした奥様も木材への思い入れ は並々ならぬものがあり、家づくりを決めて からは製材現場やプレカット工場などへ家 族で出向きました。「1棟の家を建てるのにた くさんの人が関わっていることを感じ、たくさ んの縁を感じました」  家族だけではなく地域のことにまで心を配 り、積極的に家づくりに参加されたご夫妻な らではのすてきな思い出が刻まれた家です。 浮づくり加工の床は、自然な凹凸が 心地よく足の裏を刺激し、漆喰の壁 が落ち着きのある空間を作り出して います 緑に映える白を基調としたシンプル な外観。木製の階段は足運びに優し い段差です 子どもたちが学習できるスペースと して和室に掘りごたつ風の座卓をし つらえました。窓からは桜島の景観 も キッチンは動線を意識し、1、2歩で 効率良く家事を行うことができます 2階廊下にはご主人が選んだクスノ キの天板でカウンターを作り、書斎 コーナーとしました A A B C D B C E 幸せな家づくり2015 Autumn・Winter 桜島を眺めながら座卓に向かう3人の子どもたちの姿を見て、自 分たちが参加して作った家で過ごす満足と喜びが伝わってきまし た。高台にある心癒やされる木の家です。 from Editor プランニングコンセプト 1F リビングキッチンでは、県産の杉材を浮づくり加工 した床と漆喰(しっくい)塗りの壁が、安らぎを感じ させる落ち着いた空間を作り出しています。 2F 3人の子どもたちが一緒に遊ぶ子ども部屋は、 成長に合わせて仕切ることができます。廊下の フリースペースに木製カウンターを設け、空間を 無駄なく生かしました。 株式会社 建築工房 匠 福迫 健さん D E 構造材とリビングの床には認証かごしま材を使い、 建具にも鹿児島県産木材をふんだんに使っていま す。耐熱・耐震・耐風も高基準を満たす長期優良住宅 「薩摩木の家」です。

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