住宅本2015秋
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33 F E G H  S家ではお子様も成人し、このお家に住んで いるのはご夫婦二人です。「この年だから、最初 はリフォームでいいかなと考えていたんですけ ど…」とSさんは照れたように笑います。  この地は奥様のご実家の土地で、以前、ご 兄弟が住んでいたそうですが急逝。その後お 父様も他界したため、一人になったお母様を気 遣ったSさん夫妻が急きょ里帰りしたという 経緯がありました。「前の家をリフォームして 住むつもりで田建築さんに相談したところ、 新築を勧められて。夫婦だけだからぜいたくか しらと思ったのですが、出来上がってみるとや はり明るいし使い勝手はいいし…なにより、 ウッドデッキに座って母と毎日おしゃべりで きるのはうれしいですね」  ちょうど話を聞いているとき、庭を行き 来する元気そうなお母様の姿が目に入り ました。その元気な足取りから、娘さんと近 くに住むことができる幸せ感が伝わってく るようでした。お母様がもっと高齢になっ てひとり暮らしが難しくなったときには同居 できるよう、間取りやドア幅、廊下幅にも 配慮が行き届いています。  「土地の相続や名義変更なども進めなが らの家づくりでしたので、各種手続きなども 煩雑で大変でしたが、田さんが親身になって 相談に乗ってくださったのでスムーズに進 みました。感謝しています」と奥様。新しい お家で、次のステージを歩み始めたご夫婦 の喜びが溢れるお宅です。 有限会社 田建築工房 一級建築士 田底 克也さん シンプルな佇まいとゆったりした開放感が印象的なお家でした。仕事 で疲れて帰ってこられるご主人の癒やしの場になっているであろうと 感じられました。 from Editor ご主人が毎日走る距離を初めて伺った時、そんなに走るの! と驚きま した。物を運ぶ人たちがいてくれるからこそ、私たちは便利な暮らしを 送ることができるんですね。そんな働き者のご主人を支える奥様が家 を守るイメージでキッチンを家の中心に配置し、ご主人が疲れた体を ゆっくり、ゆったり休める家にしました。 思いやりと愛から導き出された 家族のライフスタイルを実現する家 白と白木調ですっきりまとめたキッチン。奥の扉から隣の寝室へ直行できる動線が主婦に うれしい配慮 汗だくで帰ってくるご主人のために水回りも広々と。トイレの壁に花柄のクロスを選び、空 間のアクセントに 玄関ホール天井には小屋裏部屋が。不要な季節用品などなんでも収納できます キッチン奥の洋間が寝室に。広いウオークインクロゼットも部屋のポイントです F E GH 幸せな家づくり2015 Autumn・Winter

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