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107 狭 小地、崖の課題を 一つひとつクリアして実現した、 憩いの省エネ住宅  JR松元駅からほど近い住宅街の一角にOさん の家が立っています。かつて隣接する実家の納屋が あった場所で、限られた敷地面積や地盤の強度、道 路斜線、崖制限等、さまざまな課題をクリアしてO さんの家は誕生しました。  最初は新たに土地を購入することを考えていた そうですが、建築工房 匠の福迫社長から「せっか くご実家の土地があるのだからここを生かし、浮 いた予算は家に回しましょう」と背中を押されま した。「でも、本当にこの土地に家ができるとは 思っていませんでした」とOさん。実際、他社では 「この土地に家を建てるのは無理」と断られたそう です。  1年もの期間をかけてプランを練りに練って完 成した家は、Oさんがひと目で魅了された「かご しまの木」の家。床も壁も手すりなども全て地元 の杉材と檜材がふんだんに使われ、優しい空気 を醸し出しています。日中過ごすリビングや子 ども部屋の窓は採光がよく、風通しも考えられ た設計になっています。断熱材の活用も手伝っ て、省エネでありながら、夏は涼しく冬は暖かい 部屋が実現しました。「今年の冬は暖かかったで す。震えながらご飯を作っていた借家住まいがう そのようです」と奥様。月々の光熱費は、借家に 住んでいた時の半分以下に抑えられています。  自然の力を活用した、省エネながらぬくもり のある木の家は、家族の心と体を健やかに育む 安らぎの場になっています。 とりわけ子育て中の家族にうれしい対面式キッチン。カウンター越しにママのおいしい 料理と笑顔が届きます キッチンの収納も木製の造作ですっきりまとめました。シンク前に作った背の低い棚は 調味料などを手早く収納でき、重宝します リビング隣の和室。壁紙には赤い和紙クロスを貼りました。こじんまりしながらも和の格 調を漂わせて部屋を引き締めています 屋根裏の形を生かして空間を広くとった子ども部屋。窓を開けるとリビングと空間がつ ながっていることが安心感に 黒に茶色のアクセントカラー。地盤への負担を軽くするため外壁と屋根には軽量のガ ルバリウム鋼板が使用されています A A B C D プランニングコンセプト 1F 2F 3F 地盤を改良し、2階をリビングの家にすることで崖対策と 日照不足をクリア。駐車場も確保できました。 家族の集まるリビング、キッチン等のパブリックスペース は日当りの良い2階に設けました。吹き抜けが広々とした 開放感をつくりだしています。 子ども部屋は見晴らしの良い最上階。夏、窓から花火大会 を眺めるのを家族みんなで楽しみにしています。将来的に は部屋を真ん中で仕切って2部屋に。 幸せな家づくり2015 Spring C B E D E 地盤が弱かったため、工事中の崖崩れ防止対策も実施した上で長期優良 住宅を仕立てられたとのことで、どんな条件にもきちんと対応されるプロ 意識と腕の確かさに目を見張りました。 from Editor 線路に続く崖に近接している上、隣接する道路の幅員が狭かったため、 その対策に腐心しました。ですが、新しく土地を買うより上物に金額を かけた方がクオリティーの高い家ができると考え、随所に工夫を凝らし た結果、完成度の高い1棟ができました。住み心地を気に入っていた だけてうれしく思っています。 株式会社 建築工房 匠 福迫 健さん

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