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見る目・まもる手キャンペーン
シンポジウムレポート
(2007年4月7日 597号)
・ 「子どもを守りたい!」シンポジウム開催
(2007年2月17日 590号)
・ 地域の力が子どもを守る!
(2006年11月18日 579号)
・ 地域の力が子どもをも守る!
(2006年10月28日 576号)
・ 子どもを1人にしない安全対策
(2006年7月29日 563号)
・ 子どもにどう教える?知らない人とのコミュニケーション
(2006年6月3日 555号)
・ “地域を見守る目”が子どもを守る 〜あなたの街を再チェック〜
(2006年4月15日 549号)
コラムバックナンバー
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見る目・まもる手キャンペーンシンポジウム「地域の力が子どもを守る!」

見る目・まもる手キャンペーンシンポジウム
「地域の力」が子どもを守る!
 3月24日(土)、鹿児島市民文化ホールで「地域の力」をテーマに、リビング見る目まもる手キャンペーンシンポジウムを開催しました。基調講演とパネルディスカッションで意見交換が行われ、日ごろ感じている子どもの安全に関する不安や疑問を解決する糸口を見つけようと、参加者は熱心に聞き入っていました。
(リビングかごしま 2007年4月7日 590号)
パネリストのみなさん
立正大学文学部社会学科教授 小宮信夫さん 子どもの危険回避研究所所長 横矢真理さ 鹿児島市立田上小学校校長 中村洋志さん 鹿児島市PTA連合会副会長 寿 律子さん 鹿児島県警本部生活安全企画課 田中良忠さん
立正大学文学部
社会学科教授

小宮信夫さん
子どもの危険回避
研究所所長

横矢真理さん
鹿児島市立
田上小学校校長

中村洋志さん
鹿児島市PTA連合会
副会長

寿 律子さん
鹿児島県警本部
生活安全企画課

田中良忠さん
■地域安全マップの提案者。鹿児島県「100人委員会」委員でもある ■子どもに関わる事故・犯罪・暴力・健康・環境などの情報を提供している ■前鹿児島県教育庁社会教育課課長 ■鹿児島県私立学校保護者会連合会 ■子どもの安全確保の各種対策の推進や地域安全情報の提供等を担当

基調講演  

小宮信夫さん

犯罪は「この場所」で起こる
地域安全マップで子どもを守る

 子どもたちに「悪いことをするのはどんな人か」を尋ねてみると、「マスクをしている」「サングラスをかけている」「黒い帽子をかぶっている」といった「不審者の三種の神器」ともいえる風貌を決まって言います。犯罪を「不審者」=「人」に注目すると、こうした特定のイメージを作りたがりますが、実際にそんな人はいません。
 犯罪者のうち帽子は2割、サングラスをかけた人は1割もいないのが現実。つまり犯罪をおこす「不審者」は、見た目では分からないわけです。大人でも分からないことを子どもに教え、判断させることはできません。
 けれど、見て分かるものもあります。それが「場所」です。これは、犯罪者の行動を見れば分かります。彼らは自分の行動が成功しそうな時しか行動しないのです。どんなに極悪非道な連続殺人犯でも99.9%は普段は普通の生活をしています。「この場所では難しそう」と思えば行動は起こしません。そして、「ここなら成功できる」と思ったその瞬間に犯罪を起こすのです。
 この「場所」の条件の中心となるキーワードが「入りやすく、見えにくい」。これが犯罪が起きる場所だと分かってきました。私が勧めてきた「地域安全マップづくり」では、子ども自身が「入りやすくて見えにくい場所」を見つけて、そこが危なく、怖い場所であると知ることができます。覚えるのではなく、考える訓練を繰り返すことで、理解する達成感を味わい、自信が付くのです。
 大人がやるべきことは、「危険な場所」を「犯罪者が失敗する場所」に変えて、地域全体で子どもを守ることです。


子どもの安全に関する専門家や教育現場、そして母親、警察、とそれぞれを代表するメンバーが集まり、活発な意見交換がなされました。
▲子どもの安全に関する専門家や教育現場、そして母親、警察、とそれぞれを代表するメンバーが集まり、活発な意見交換がなされました。

横矢真理さん

子どもを守っていくための大人の役割

 「いざというときに子どもを守れるのだろうか」―。子育ての中で、家庭内でも起こりうる事故を考えると、こうした漠然とした不安を感じている母親は多いのではないでしょうか。私自身がそうでした。
 その不安は一体どこからくるのか、その正体は何なのかを調べることを始めたのが17年前です。不安の正体が分かれば、今度は似たようなものや場所がないかを探して、危険度が高い物から解消していけば危険は回避されます。
 子どもの安全を守っていくための大人の役割は、子どもが犯罪や事故に巻き込まれにくい環境を作ってあげること、子ども自身が犯罪被害に遭わないために危険回避能力を高めるサポートをしてあげることです。
 子どもたち自身が、危険を事前に予測することができれば、被害を未然に防ぐことができますし、万一未然に防ぐことができない場合でも、被害を最小限に防ぐことができます。このような意識を高めていくための有効な手法として「地域安全マップ」づくりがあります。
  けれど、危険を回避したいからと、大人が先回りして勝手に変えていくのでは意味がありません。全体として大人ができることは、子どもをお客様扱いして守ってあげるのではなく、子どもの力を借りながら一緒に街を変えていこうという取り組みです。大人と子どもが一緒に考えることで、子どもにとって安全な地域社会が実現するのではないかと思います。


パネルディスカッション  


自分が住む街に愛着を持つことで、地域力が高まり、子どもが守られる

後半は、「どうすれば子どもを犯罪から守れるか」「子どもを育む地域や校区の力」などについて、それぞれの立場で意見交換する形で、小宮信夫さん、横矢真理さん、中村洋志さん、寿律子さん、田中良忠さんの5人でパネルディスカッションが行われました。

地域の力が子どもを守る

―子どもが犠牲になる事件が増えている昨今。その原因のひとつが地域力の低下だと言われていますが。

中村 確かに近ごろでは住民の地域への参加活動が少なくなっていますが、あいご会(子ども会)への参加率は全国平均の37%に比べて、鹿児島では80%と第1位ですから、まだまだわが県には残っていると思います。ただその機能を生かしきっていないことが、地域全体の力の底上げにつながっていないと感じています。

寿 3人の子どもを育ててきた母親としては、人とのふれあいが大切だと感じます。なんと言っても核となるのは家庭です。親子の会話やふれあい、そして学校では友達や先生とのふれあいがきちんとできることで、地域力の向上につながると思います。

田中 本県には約3000人の警察官がいますが、全ての道路に立ち、子どもたちを見守ることはできません。地域住民やボランティアの方々の力が必要となるのです。けれど、それでも完全とは言えません。子ども自身に危険を回避する力をつけさせる時期に来ていると思います。

―基調講演の中での「場所」そして「コミュニケーション」。この2つのキーワードについてお聞かせください。

中村 ありがたいことに田上では都市化が進んでも、地域の力を強く感じることができます。まずはあいさつですね。学校を介しての異年代のコミュニケーションは、高い塀や防犯カメラを用意することより、犯罪抑止する大きな力になります。

寿 道いっぱいに広がって歩いていた子どもが、たった1本道路に引かれた線だけで、きちんと1列に歩くようになりました。大人が「場所」を変えることで、子どもたちの心も変わることを実感しました。

横矢 子どもたちには豊かな潜在能力があります。例えば中学・高校生に、小さな子どもや老人を支えるような活動の場を用意してあげれば、社会の一員としての役割に喜びを感じ、自分の住む街に愛着を持つようになります。あくまでも主体となるのは子どもたち。大人はサポートするだけでいいのです。

小宮 異年代のコミュニケーションといえば、薩摩の郷中教育、いいですね。実はこうした縦のつながりは大きな力を持っています。子どもの安全だけでなく、非行防止にもなり、被害者作らず、加害者も作らない働きがあるのです。ぜひ21世紀の郷中教育を鹿児島から発信してほしいですね。


まちづくりの原動力として期待される「地域の力」

 子どもたちが主体となり、まちづくりに取り組むことで、それぞれの地域の課題を理解させることが大切です。そして大人たちがサポートしながら地域で解決に取り組むことで「防犯・子育て・福祉」に対して地域の力が増すはずです。地域に対する参加意識を持ち、次代に引き継いでいくことが求められています。

参加したみなさんの声
参加したみなさんの声 「リビングの地域安全マップづくり教室にも参加しました。さらに深く知り、ほかのお母さんたちとも共有して、学校や地域に働きかけたいです」(桜ヶ丘)
ALSOK鹿児島綜合警備保障による「あんぜん教室」
子どもを守る防犯実践講座開催!


 シンポジウムの後に、ALSOK鹿児島綜合警備保障の「あんぜん教室 誰でも簡単にできる防犯術編」が開催されました。最近の犯罪情勢や県警のあんしんメール、さらには不審者への対応方法などについて習いました。参加者がより興味を持つよう工夫された芝居仕立てのコーナーもあり、警備・防犯のプロならでは実践講座で有意義な時間を過ごしました。

参加したみなさんの声 「昨年鹿児島に引っ越してきました。小学校入学を控えた子どもがいるので、鹿児島の取り組みが分かってよかったです」(吉野町)



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